ゼクたんは、寂しがり屋さんなんだと思うんだ。



    *彼と彼女と少しの事情?*

彼と初めての出会いは聖堂。
お祈りと、大神官様へ挨拶に来たあたし。
扉を開けると彼が丁度帰るところだった。
開けた瞬間目の前にいた彼にも驚いたけど、彼の初対面での言葉にもっとビックリした。
「貴方の未来の夫になる男です」
そのときは目を真ん丸くして驚いたけれど、今となってはいい思い出。
これが、あたしとゼクたん…いいえ。ゼクスとの出会い。


ゼクスは自称イケメンナンパ師。
でもナンパ師っていう俗名は、ゼクスの意地とか、照れ隠しとか、また違ったもの…だと思うの。
だって彼が"ホント"にナンパしてるとこ、見たこと無いもの。
…あたしが見たこと無いだけかもしれないけれどね?(笑)
それに、ナンパ師って結構嫌われるものだと思うの。
でもゼクスは好かれてるわ。あたしが知ってるだけでも…ね?




「カイツー。」
あたしを呼ぶゼクスの声。
「んー?どしたの?ゼクたん。」
振り返り首を傾げれば、笑顔を見せるゼクス。
「いや?ただ呼んでみただけ。」
彼の笑顔は魅力的だ。
「えー。何それッ!」
あたしはゼクスの言葉に笑いながら言った。
「いやぁ…、今日も可愛いな!!」
ゼクスお得意の褒め言葉。
「またそんなこと言って…。」
呆れるあたし。顔は勿論真っ赤で。
彼の話術には毎回、脱帽するわ…。
「ゼクたんってさー、なんで女の子にそんな風に言うの?」
恥ずかしいのを紛らわすように、ゼクスに問うた。
「へ?なんだよ急に。」
彼は今更何を言うんだ?というような表情で言った。
「俺はナンパ師だからだよ、カイツ。」
そしてご丁寧にウィンク付きで言った。
「そうじゃなくてさぁ…。」
うーん。と頭を抱えた。どう言えばいいのやら…。
「…なんとなく、かな。」
ふと、ゼクスが呟いた。
「なんとなく…?」
あたしが首を傾げると、彼もまた、首を傾げた。
「いきなりどうしたんだよ?今までそんなこと聞かなかったじゃないか。」
彼は再び不思議そうな顔になる。
「それにカイツ。俺は本当のことを言っているまでだ。」
急に彼が真顔で言った。
「そ、そうなの…?」
ゼクスが急に真顔になったから、少しビックリした。
「あぁ、そうさ?」
そう言ってゼクスは苦笑いした。




何を根拠にして、冒頭の言葉を口にするのか。
それは彼と長く接していればおのずとわかるわ。
彼が寂しがり屋さんだとか、恥ずかしがり屋さんだとか…ね。
でも彼にはまだまだ隠された表情があると思うの。
だから、これからも、仲良く…してね?ゼクたん。






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遅くなってゴメンナサイ…(汗)
こんな駄文でゴメンナサイ…(滝汗)
小説ありがとう!!(*ノノ)


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